認知症の親は特に危険! 一人暮らしの高齢者が詐欺にあいやすい理由と対策


詐欺にはあらゆる種類が存在しますが、中でも高齢者を狙ったものが多い傾向にあります。なぜなら、高齢者の方が若い人より引っかかりやすいためです。ですが、なぜそのような傾向にあるのか知れば、有効な対策を立てることも可能となります。高齢者詐欺に関するポイントについて、押さえておきましょう。

 

高齢者があいやすい詐欺の種類

最初に、高齢者被害の多い詐欺を知っていきましょう。一口に詐欺といっても、実は複数の種類に分けられます。まずはそれぞれの手口を知っておくことが、基本的な対策となるでしょう。

オレオレ詐欺

比較的以前から存在する、主に電話を使用した詐欺手口です。「オレオレ」といった具合に、名前を名乗らず身内を語り、お金をせびる方法です。オレオレ詐欺という名前ではあるものの、必ずしも「オレオレ」の文言が使われるわけではありません。

還付金詐欺

いわゆる情報弱者を狙った、悪質な詐欺です。まず犯人は、医療費の過払いや年金未払いなどを謳って、還付金がもらえるとそそのかします。その後、ATMに誘導して巧みに現金を振り込ませるというものです。「振り込み」は、もちろん入金の手続きですが、ATM操作に不慣れな高齢者はそれによりお金が受け取れると騙されてしまうのです。

年金詐欺

日本年金機構を名乗って、口座番号を聞き出す、また同機構から個人情報の流出があったことを理由に、一定の支払いによって情報が削除できるなどとそそのかす詐欺です。公的機関を名乗られると、信用度が増すため騙されやすいです。

自動音声詐欺

着信のあった番号に折り返すと、自動音声が流れるというものです。自動音声の指示に従うと、担当者を名乗る人物に直接繋がり、そのまま詐欺を働かれてしまうかもしれません。こちらも、公的機関や大手銀行を名乗るなど、悪質かつ巧妙な手口が多いようです。

健康食品送り付け詐欺

頼んでもいない健康食品を、送りつけられるという詐欺ケースです。もちろん、ただ商品が手に入るだけなら何も困ることはないでしょう。ですが、支払いが代引きであったり、代金の郵送、振り込みを促したりなど、強引にお金を支払わせようとします。高齢者は健康を意識する年代なだけに、安易に支払いをおこなわないよう気をつけるべきです。

リフォーム詐欺

高齢者にリフォームの意思がないにもかかわらず、強引に工事をおこない費用を払わせるといった手口になります。家が傾いている、シロアリが巣食っているなど、恐怖心を煽る理由を申し向けるため、騙されてしまいやすいです。詐欺の場合、多くは必要のない工事や作業などで、架空の材料費や工事費を請求することが目的です。

 

高齢者が詐欺にあいやすい理由

なぜ、詐欺の対象として高齢者はターゲットにされてしまいやすいのでしょうか。代表的な理由について、チェックしていきましょう。

判断能力の衰え

高齢になると、徐々に判断力が衰えてきます。そのため、詐欺で騙しやすいと思われているのです。特に認知症の場合は、疑いなく詐欺を受け入れてしまいがちなので注意しなくてはなりません。

危機意識の欠如

昔かたぎの人は、何かと他人を信じてしまいがちです。中には、家の鍵をかけなくても盗難がほとんど起こらなかったという地域すらあったようです。そうした理由から、危機意識が乏しいことも懸念されます。

さみしさ

高齢者、特に一人暮らしの場合は、人恋しい思いをしているケースも考えられます。この場合、仮に話し相手に詐欺の可能性が察せていても、なかなか不信感をあらわにできません。

 

高齢者が詐欺にあわないようにするための対策

上記の理由が伴うとしても、高齢者の詐欺対策がしっかりできていれば、被害を食い止めることができます。次のポイントについて、意識してみてください。

小まめに連絡をとる

家族が小まめに連絡をとることで、定期的に注意喚起できます。またさみしさの面も解消してあげられるので、有効な対策となるでしょう。

知らない番号の電話は出ないというルールを決める

電話を使った詐欺は、中でも多くみられます。そのため、そもそも知らない番号から電話がきても出ないという習慣づけをしておきましょう。近年の電話は着信元の番号が表示されるタイプがほとんどなので、安心です。

家族との合言葉を決める

代表的な高齢者詐欺のオレオレ詐欺は、家族を名乗って犯罪を働こうとします。そのため、家族間の合言葉を決めておくと被害を抑えることができます。電話が繋がったあと、会話を始める前にかならずその言葉を言い合う、そんな習慣づけをしておけると良いでしょう。

振り込め詐欺対策グッズを活用

電話を使った高齢者詐欺の多さは、警察においても問題視されています。そのため、警察も開発に加わっている対策グッズというものも存在します。中でも「あんしんみーちゃん」は、着信のたびに注意喚起してくれるおしゃべり人形となっており、大きな効果が期待できます。こちらもまた、さみしさを和らげる意味でも有効でしょう。

 

高齢者が詐欺にあってしまったら

危機意識や対策がしっかりできていても、被害を防ぎきれないケースはゆうに存在することでしょう。実際詐欺に遭ってしまった場合の対処についても、知っておきましょう。

振り込め詐欺救済法を活用

これは、振り込め詐欺被害者のための効果的な救済法です。犯罪利用口座にお金を振り込まされたのち、まだその口座に滞留しているものに関して、犯罪被害金として支払ってもらえる法律となっています。被害にあったら、早めに金融機関、そして警察へ相談しましょう。

クーリングオフを活用

訪問販売や電話勧誘販売といった、不意打ち的な手法で購入させられた商品に関して、一定期間であれば無条件かつ一方的に契約解除できるというものです。ただ、通信販売に関しては適用されないので、気をつけましょう。いずれにおいても、まずは国民生活相談センターに連絡してください。

 

 

高齢者は、何かと詐欺のターゲットとされてしまいやすいです。ですが、事前対策や対処方法も存在するので、万が一に備えてしっかりと理解しておくと安心です。上記を参考に、まさかの事態への心構えをしておきましょう。

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