まるでドラマ! 複数人から電話がくる劇場型振り込め詐欺の手口と対策

振り込め詐欺の中でも特にやっかいなものとして、劇場型詐欺が挙げられます。単独でおこなわれるものより巧妙になっており、焦燥感や信憑性がより一層高められてしまいます。下記の手口例にあてはまるような展開に巻き込まれたら、安易に信用せず信頼の置ける人に相談するよう心がけましょう。

 

劇場型詐欺とは? その概要と特徴について

複数の犯人が、それぞれの役割を演じながら高齢者を騙す、オレオレ詐欺振り込め詐欺などの手口のひとつです。特徴ややり口を理解して、万が一の状況に備えてください。

息子・娘の個人情報の詳細をつかんでいる

劇場型詐欺では、複数の家族を登場させたり、また話題に出したりして信憑性を高めます。そのため、家族の個人情報について細かく調べ上げているケースが多いです。家族本人しか知らないような情報を伝えられると、詐欺であってもつい信用してしまいがちです。

三役系のシナリオが基本

複数の人物が登場するとはいえ、多くの場合3つの役割に分かれた3人が登場するシナリオが一般的です。主な例としては、息子・娘、被害者、警察・弁護士・百貨店店員・金融機関職員・市役所職員などが代表的です。公的機関職員まで登場してしまうと、ますます見抜きにくくなってくることでしょう。

考える時間を与えない

劇場型の文字通り、まるで劇がテンポ良く展開されるかのような手際の良さが特徴的です。これにより、考える時間を与えないようにしているのです。怪しむ時間がなければ、その分疑いを持たれることなく、スムーズな金銭の要求が実現しやすくなるためです。

 

劇場型詐欺の手口

振り込め詐欺は、その名の通り振り込みでお金を要求するのが一般的です。ですが劇場型の場合、中には振り込みでお金をだまし取るだけでなく、キャッシュカードを受け取りに来るパターンも存在します。あらゆる手口があることを、念頭に入れておきましょう。

名義貸しを理由とする手口

名義貸しは、ローンなどを組むときに利用されるものです。自分の名義で審査に通らない場合に、他人の名前を使って借り入れを実現するといったものです。ですが目先の謝礼に目がくらんで名義貸ししてしまうと、結局犯人が借りた金の返済をしなければならなくなるといった展開に陥りかねません。劇場型詐欺では、親族がこの名義貸しトラブルに巻き込まれたという設定でお金を要求してくるようなパターンが存在します。

痴漢を理由とする手口

痴漢をやってしまった、もしくは無実の罪を着せられた、そんな展開も少なくない事例のひとつです。示談金名目で、お金の振り込みなどを要求されます。被害女性や駅職員といった役が関わってくると、リアリティは一層高まります。

交通事故を理由とする手口

こちらも同じく、示談金を求められるパターンです。交通事故の場合、相手の命も関わってくるため、痴漢以上の焦燥感を感じさせられてしまうかもしれません。

代理購入を理由とする手口

海外在住の日本人が、現地の品を代理で購入して送ってくれるといったやりとりを、代理購入と呼びます。ですが、お金の振り込みだけさせられて、肝心の品物が送られないといった詐欺が存在します。遠隔地の人物も伴うので、より立体的な被害状況に感じられるかもしれません。

直接購入を理由とする手口

これは、商品を格安で販売するという電話が業者からあり、その後に公的機関から、最近詐欺が横行しているが、その電話の業者は問題ないと説明され、騙されて商品を購入してしまうといった手口です。「格安」というお得感と「公的機関」という安心感が二重に興味を持たせるため、やっかいなパターンといえるでしょう。

だまされた振り作戦への協力を促す手口

警察やその他公的機関を装った役が、詐欺摘発の協力をして欲しいという名目でだまされたふりを求めるケースです。もちろん、公的機関も詐欺師もグルなので、結局は騙されてしまいます。

詐欺被害を理由とする手口

「詐欺の被害にあった方に返金します」という嘘の話で、巧みにお金を振り込ませる手法です。詐欺というワードを明確に出した上で働かれる手口という特徴から、詐欺被害への警戒心が低くなってしまうため注意しなくてはなりません。

年金の還付金を理由とする手口

年金詐欺を、劇場型でリアリティを持たせておこなう手口です。年金詐欺だけでも被害事例が多いので、より一層騙される可能性は高まってしまいます。

実は先ほどの電話は詐欺でしたと警察から電話がある手口

振り込め詐欺被害ののちに、警察を騙って安心させるやっかいな手口です。警察がサポートしてくれているという安心感から、つい詐欺展開の指示に従ってしまいがちです。

 

劇場型詐欺になぜ騙されてしまうのか

上記をみると、わりと分かりやすそうな印象のものも少なくありません。にもかかわらず、なぜ騙されてしまうのでしょうか。

第三者が登場すると信憑性が増す

劇場型という状況は、信憑性を高める大きな要因となっています。一対一ではなく第三者も登場することで、現実味が増してしまうのです。

アメとムチを駆使する

複雑な劇場型詐欺をおこなう犯人は、人間心理に精通しているケースも少なくありません。アメとムチを巧みに操って感情を操作されると、疑う間もなく被害に巻き込まれてしまいがちです。

時間がないことで焦ってしまう

前述の通り、劇場型詐欺の犯罪者は考える時間を与えてくれません。これにより、焦りを感じてしまうと、被害の回避はさらに難しくなってきます。

 

劇場型詐欺対策

複雑かつ巧妙な劇場型詐欺は、どのように防げば良いのでしょうか。以下は、おすすめの心構えとグッズになります。有効な対策について、理解しておきましょう。

自分も騙される可能性があることを強く意識する

劇場型詐欺、まさかそんな壮大な手口に自分が巻き込まれるわけが……。そんな意識が、被害の可能性を高めてしまいます。犯人からすれば、とにかく儲けさせてくれる人物なら誰でも良いわけですから、過去の被害歴などは関係ありません。これまで被害に遭ったことがない、またどのような相手でも見抜く自信がある、そんなタイプであっても注意は欠かせません。

振り込め詐欺対策グッズを活用する

「あんしんみーちゃん」という振り込め詐欺対策グッズをご存知でしょうか。これは警察と共同で作られた、正真正銘の詐欺対策専用グッズです。電話がくるたびに強く注意喚起を促してくれるので、詐欺劇場に巻き込まれる前に危険を回避できます。

劇場型詐欺を含む詳しい振り込め詐欺対策はこちら

 

 

劇場型詐欺は、通常の振り込め詐欺以上に手口の巧妙な犯罪です。リアリティがあり、また強引さも伴うため回避が難しいです。上記を参考に、効果的に劇場型振り込め詐欺対策をしましょう。

あわせて読みたい