振り込み型、現金受け取り型、カード受け取り型……オレオレ詐欺の手口一覧

オレオレ詐欺には、さまざまな種類が存在します。「オレオレ」のような、名を名乗らず身内などを装う切り口で有名ですが、犯人は手を変え、品を変えといった具合に、あらゆる名目で金銭を搾取しようとするためです。代表的な手口、また傾向や対策について、知っていきましょう。

 

オレオレ詐欺の手口一覧

オレオレ詐欺では、犯人があらゆる人物になりすまして詐欺を働こうとします。どういった役割で、どのように金銭をだまし取るのか特集しました。

落し物詐欺

これは、お金の入ったカバンを置き忘れてしまったことを理由にお金を振り込ませる詐欺です。主には身内に扮して、会社の金や生活費を失くしてしまったから振り込んで欲しいなどという名目で語りかけてきます。

痴漢詐欺

痴漢を起こしてしまった、もしくは間違われてしまった場合、示談金がなければ大事になりかねません。犯人は身内や駅職員、また警察などに扮して示談のお金を奪い取ろうとします。

横領詐欺

つい魔が差して会社の金を横領してしまったという切り口で、詐欺をおこなってきます。横領額を会社に返さなければ解雇される、もしくは訴訟を起こされるといって、焦燥感を煽られます。

交通事故詐欺

こちらも痴漢と同じく、示談金狙いのオレオレ詐欺です。交通事故を起こしてしまったので示談金が必要ということを理由に、お金を振り込ませようとしてきます。

傷害事件・暴行事件詐欺

痴漢や交通事故以上に深刻さが増すのが、この傷害・暴行事件を起こしてしまったと騙る詐欺です。犯人は身内を名乗り、誰かにけがをさせてしまって、示談金が必要ということを理由にお金を振り込ませます。息子や孫が逮捕されるかもしれない、そんな不安感から大きな焦りを覚えてしまいがちでしょう。

妊娠詐欺

これは本人でなく、彼女や不倫相手を妊娠させてしまったという切り口でお金を要求するケースです。堕胎費用の相場は15万円ほどであるため、比較的お金を用意しやすいという点も被害に遭いやすい理由でしょう。

上京型詐欺

最後は、オレオレ詐欺の中でも一風変わった、直接お金を奪われる詐欺です。東京まで来てほしいと伝えられ、会社の部下などになりすました人間がお金を受け取るといった流れになります。慣れない土地を訪れるだけに、不審感を覚える間もなく騙されてしまいやすいです。

 

オレオレ詐欺以外の振り込め詐欺

オレオレ詐欺以外にも、振り込み系の詐欺は存在します。

架空請求詐欺

通販やサイト利用料が未納であるなどと連絡してきて、お金を振り込まされる詐欺手法です。払わなければ訴訟手続きを開始する、差し押さえが執行されるなど、強行的な文言が伴う場合もあり、慌てさせられてしまいがちです。

融資保証金詐欺

まず犯人は、条件の良い融資を勧めてきます。そしていざ申し込むと、先払いで保証金を請求されるといったものです。不要な保証金を請求されるケースや、またそもそも融資話自体架空といったパターンがあり、何とも悪質です。

還付金詐欺

年金や保険料の還付があると騙り、お金を振り込ませる詐欺です。ATMまで誘導して、受け取りの手続きを指示すると言いながら入金を促すといった流れが主流です。高齢者被害が多いため、注意すべき手口といえるでしょう。

 

オレオレ詐欺のテクニックも進化

古くからあるオレオレ詐欺ですが、常に同じ手法というわけでもありません。テクニックは日々進化してきているので、新しいタイプのものにも注意が必要です。

複数人が登場する劇場型詐欺が流行

一人でなく、3人ぐらいが協力しておこなう詐欺です。それぞれが別の役割の人物を演じて、まさに劇場のような世界観に引き込んでお金を払わせます。

ターゲットの素性を事前に調査

オレオレ詐欺は、すでに広く知られた詐欺です。ですが、ターゲットの素性が事前に知られていると、身内など本人しか知りえない受け答えなどで信用させられてしまいます。見抜くことが難しい、やっかいなテクニックといえるでしょう。

 

そもそもなぜ息子の声を認識できないのか?

身内であるにもかかわらず、なぜ騙される人が多数いるのでしょうか。そこには、以下のような理由があります。

頻繁に会話しているわけではないのでわからない

疎遠になっている子供や孫の場合、声を明確に記憶しておらず、多少違っても信じ込んでしまいがちです。

耳が遠くてクリアに聞こえない

高齢者には耳が遠い人も多いです。この場合、本人と犯人の違いを細かく聞き分けられない場合があります。

緊迫した状況で正常な判断を失っている

前述の通り、オレオレ詐欺では事件や事故に巻き込まれたという展開が多くもちいられます。この場合、焦りから冷静な判断ができなくなってしまいやすいです。

犯人はたくさんの高齢者に電話をしておりたまたま似てしまう時もある

オレオレ詐欺の犯人は、多数の高齢者に詐欺を働いています。ランダムに広く電話をかけるため、確率は低いながら偶然本人に近い声となるケースも十分考えられます。

犯人がしゃべり方を工夫

調査をもとに、おふくろ、お母さん、母さんなど呼び方を変えていることがあります。より信憑性の高まるしゃべり方で話されると、つい本人であると信じ込んでしまいがちです。

 

オレオレ詐欺の現金の受け取り方も多様化

同じオレオレ詐欺でも、現金の受け取り方はさまざまです。広く知られた方法でないからといって、安易に信用してしまわないよう注意しましょう。

振込型

まずは、定番の振込型です。振り込め詐欺ともいい換えられる通り、中でもこのタイプが定番となっています。高齢者にはATMに不慣れな人も多いため、入金を促しやすいのです。

キャッシュカード受取型

キャッシュカードがあれば、暗証番号ひとつで簡単にお金を引き出せます。またこれは、警察官役、銀行職員役などがキャッシュカードを受け取りに来る手口であるため、対面するとはいえ、より一層の信憑性をも感じさせる場合があります。

現金受取型

こちらも同じく警察官役、銀行職員役などが現金を受け取りに来る手口ですが、キャッシュカードどころか現金を直接受け取りにきます。大胆な手法ではありますが、やはり相手が警察官役、銀行職員役などということで、信じてしまいやすいです。

 

オレオレ詐欺対策

年々複雑化するオレオレ詐欺ですが、適切な対策ができていれば安心です。騙されないためのルールを作る、また効果的なグッズを使用するなどして、安全を守りましょう。

知らない番号の電話は出ない

近年の電話は、着信時に発信先番号が表示されます。この機能を生かして、知らない番号にはそもそも出ないというルールを作っておきましょう。

合言葉を決めておく

オレオレ詐欺師が親族を騙る場合でも、本当かどうか確認するための取り決めを作っておけると安心です。誕生日や趣味趣向を活かした合言葉を作って、電話のたび確認してみてはいかがでしょうか。

振り込め詐欺対策グッズを活用

広く問題視される振り込め詐欺だけに、警察は対策グッズの展開に力を入れています。「あんしんみーちゃん」はその代表例となっており、メーカーと警察が共同で開発した効果的なグッズとなっています。電話横に置いておくことで、電話に出るための注意喚起をおこなってくれます。

 

オレオレ詐欺は、年々増加してきているそうです。そのため、これまで被害に遭ったことがないという人も、他人事ではありません。上記を参考にオレオレ詐欺の手口を把握し、対策をたてましょう。

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