キャッシュカード受け取り型のオレオレ詐欺、手交付型詐欺の手口とは?

キャッシュカード受け取り型のオレオレ詐欺、手交付型詐欺をご存知でしょうか。近年多くみられる詐欺としては、電話を使ったものが代表的ですが、中には直接受け取りに来るような行動型の犯人もいるのです。特徴や認知件数の傾向、対策を知って、被害に遭わないよう気をつけましょう。

 

手交付型詐欺とは?

手交付型詐欺は、近年増えてきているタイプの詐欺です。主には以下の2種類が代表的です。それぞれの特徴を知って、同様のケースに巻き込まれないよう注意するべきです。

現金手交型

振り込みは介さず、犯人の一人がじかに現金を受け取りにいくパターンです。例としては、息子や孫役の人物が「女性を妊娠させた」、「痴漢を疑われた」などと連絡して、あとから警察や弁護士を装った人物が回収しにいくといった流れが挙げられます。立場ある肩書きを名乗る人物と対面するため、一層信憑性が高まってしまいます。

キャッシュカード手交型

大手の百貨店や警察を名乗る人物が、キャッシュカードを騙し取る手口です。カードそのものはお金ではありませんが、暗証番号が合わさることでお金を引き出すことに使えてしまいます。手口としては、「カードが偽造・不正利用されている」、「新しいカードとの変更が必要」、「古いカードを預かりに行く」といった文句で交付を促す形が代表的です。

 

キャッシュカード手交型詐欺が増えている

「手交型詐欺」と聞いても、あまり聞き馴染みはないかもしれません。ですが、近年着実に増えてきている事案となっており、注意が必要です。

 

具体的な数字としては、平成28年度上半期のキャッシュカード手交型詐欺が313件であったのに対し、翌年上半期では1,369件にまで増加しています。同様に被害額も28年度上半期が8.1億円に対し、翌年の上半期は20.5億円に増えています。わずか1年で認知件数、被害額共に倍以上の増え方をしているというのは、見逃せない傾向ではないでしょうか。

 

キャッシュカード手交付型詐欺の具体的な手口

キャッシュカード手交付型詐欺の中でも特に多い手口として、不正利用という文言をもちいたものが挙げられます。「キャッシュカードが不正利用されているので、新しいキャッシュカードに変更しなければならない」と理由をつけて、警察や銀行職員を騙る人物が取りに行くといった具合です。詐欺も恐ろしいですが、不正利用もまた放置できない状況なので、疑いを持つ以前に騙されてしまいやすいのです。

 

警察による手交付型詐欺対策

悪質な手交付型詐欺の対策として、警察は「だまされた振り作戦」という取り組みを強化しています。これは犯人からコンタクトのあった被害者に警察指導のもとだまされた振りをしてもらい、検挙率を高めるという取締り方針です。ですが、そういった取り組みを逆手にとった、嘘の「だまされた振り作戦」で騙して詐欺を働くといった新手の詐欺も登場しています。まさに、いたちごっこといった状況です。警察からの連絡については、本物かどうかしっかり見極めることが大切でしょう。またその他にも、拠点摘発のための架け子検挙、「匿名通報ダイヤル」による情報収集、非行防止教室での啓発など、あらゆるキャンペーンを通して対策が図られています。

 

自分たちでできる手交付型詐欺対策

心理操作に長けた詐欺師と直接会う手交付型詐欺は、素人にとってなかなか対策が難しい詐欺形態です。特に高齢者ともなれば、そういった面は顕著でしょう。ですが、警察などに頼ることなく、自分たちでできる対策というものもあります。以下を参考に、まさかの事態に備えてみてください。

キャッシュカードを警察や銀行職員が取りに来ることがないことを把握

手交付型詐欺では、警察や銀行職員を名乗る人物が登場しがちです。これにより、信憑性を感じさせるためです。ですが、実際はそもそも警察や銀行職員といった人は、キャッシュカードを取りに来るようなことを基本的にしません。詐欺が横行している時代なだけに、なおさらその点は徹底されています。そのため、警察や銀行職員がキャッシュカードを取りに行くなどと語る電話に関しては、そもそも信用しないようにしましょう。

振り込め詐欺対策グッズを活用

詐欺対策キャンペーンが複数おこなわれていることからも分かる通り、近年警察では詐欺被害の防止に力を注いでいます。そんな中で開発された「あんしんみーちゃん」は、中でも強力な対策グッズとして重宝できます。警察とメーカーによる共同開発品となっており、電話が鳴るたびに自動音声で詐欺に気をつけるよう呼びかけてくれます。危機意識が薄い高齢者でも、これがあれば精神的な防御をおこないつつ電話に出られるでしょう。

手交付型詐欺を含む詳しい振り込め詐欺対策はこちら

 

近年の詐欺では、振り込みだけでなく直接的な交付を要求するケースも増えてきています。詐欺師は警察や銀行職員といった信頼できそうな人物を騙る場合もあるため、騙されないよう注意が必要です。上記を参考に、そういった手交付型詐欺への効果的な対策がとれるよう心がけましょう。

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